餃子が食べたい

メガネが最も必要な時、メガネは必ず手元にないのである

四月は君の嘘、完読したので感想

言ってしまえば、ものすごく予定調和な物語

殆どにおいていい意味で予定調和な物語

あらすじは、主人公有馬公生は天才少年ピアニストとして名をはせたものの、過去のトラウマから現在はピアノが弾けない

そこに現れたヒロインのバイオリニスト宮園かをりとの交流や周りの友人との交流を経て、ピアニストとして復活

楽譜に正確だったかつてを超えて、表現としてのピアノを身に着けるが病魔に侵されたヒロインは死ぬ

っていう話

作者の新川さんってすげえ論理的にプロットを組み立てるのが得意なんだろうなあって

話において、拾われない伏線は出てこないし、拾った伏線は丁寧に説明される

拾い損ねて残った心理的なわだかまりなんかは一切出てこないしで話が分かりやすい

例えば、もともとメトロノームのごとく正確なピアノを弾いた主人公は、途中から自分のピアノの音が聞こえなくなり、楽譜が見えなくなるイップスに悩まされる

後半ではイップス中は、楽譜に囚われず自分を表現していけるようになる

っていう風に、物事がなぜどういう心理の変化で変わっていくのかがすごく丁寧に書かれていて、11巻の中で破たんがなく終わる

ライバルキャラが二人出てくるけれど、この二人がどのような影響を主人公から受けて進化していくのかというのが分かりやすいことこの上ない

タイトルの四月は君の嘘

ヒロインは、最初主人公に近づくために主人公の友人のことが好きだって言ったが嘘で、主人公の事を好きなもう一人の友人に気を遣い、関係性を変化させないために言っていた

その嘘がきっかけで主人公はトラウマから立ち直り、ヒロインの死んだ四月が訪れる

そういう意味での四月は君の嘘っていうのも分かりやすい

心理描写の分かりやすさではあだち充の漫画に通じるものがある

あと、この漫画を読んだ人が分かった感出す場合は好きなキャラは柏木さんだね

主人公の事を好きな女の子の親友で、的確なアドバイスをくれる狂言回し

その姿はさながらタッチの原田のごとく

作者さんってもしかしたら悩んでるのかな

話の流れの中では、音符に沿った正確な演奏をする主人公が、苦しみながら自分の感情をこめた演奏が出来るようになっていくっていう流れがある

で、メタ的にみると「四月は君の嘘」っていう話は

筋書きが整っていて分かりやすい話でってある意味、正確な演奏をしていたころの主人公に重なり合うところがある

ヒロインの死はあからさまな予定調和で読めるし、そういう意味では、ある種苦しみながらも作者さんはまだもがいている途中なんじゃないかなあって邪推